点検未実施消火器の破裂事故にご注意ください。
先般、火災の際に使用した点検未実施の消火器が破裂し、負傷者が発生しました（事例２）。また、昨年も同様の事故が発生しております（事例１）。 このため、加圧式消火器で製造年から10年を経過しているものや、本体容器に腐食等が認められるものについては、必要に応じて交換するなど、類似の事故を防止するための対策をお願いします。
《事例１》 令和2年3月 愛知県名古屋市 負傷者1名 使用消火器：ＡＢＣ粉末加圧式 製造年：2000年 経過年数：20年 事故概要 ：飲食店厨房内において、集積した油かすから炎が立ち上がったことから、関係者が厨房内の消火器で初期消火を試みたところ、消火器が破裂し、容器が顔面に当たり負傷したもの。なお、破裂した消火器は底部が腐食しており、点検も未実施であった。
《事例２》 令和3年5月 兵庫県姫路市 負傷者１名 使用消火器：ＡＢＣ粉末加圧式 製造年：19890年 経過年数：32年 事故概要：事業所内のブレーカーから出火していたことから、従業員が消火器を用いて初期消火を試みたところ、消火器が破裂し、容器が胸部に当たり負傷したもの。なお、破裂した消火器は底部が腐食しており、点検も未実施であった。
【参考】消防法令に基づいて設置されている旧規格消火器は令和3年12月31日までに交換が 必要です。 詳しくは、こちら（出典：一般財団法人日本消火器工業会）をご覧ください。